20260517
見直し求めた絵画館前広場のテニスクラブ整備計画はどこが問題?
神宮外苑認可取消訴訟原告 中井 基博
4月30日明治神宮、5月1日新宿区に要望書は提出しました。
今になって?なぜ見直しを?
疑問に思われる方も少なくないかもしれません。その曇りを晴らしてみたいと思います。
下図の左側を見てください。STEPⅡと上部に赤文字が書かれています。GW明けにも建物解体等の準備工事を始めるとされていますが、その工事が10月頃着手されますと1年余りで完成する姿、これが暫定計画。2028~2037年まで仮設利用とは言いますが、10年間です。しかも、ビスタ景を切断する位置にあります。広場等の公園性は、会員制テニスクラブにより排除されます。大災害時の避難時はどうなるか、見えません?
2018年『東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針』が公表されましたが、これには『景観形成の方針』が定められています。下右図の『景観形成方針図』には、上から順に、絵画館の背後、中央広場、いちょう並木の順に注意書きが書き込まれています。文字が小さくて見づらいので、改めて表記しますと次のようになります。
s 絵画館背後の緑は、眺望景観の背景として保全・育成
s 中央広場は開けた広場として絵画館を中心とした歴史的景観を将来に継承
s いちょう並木の環境と調和し魅力に富んだ景観の創出
果たして、中段の「中央広場は開けた広場」として「歴史的景観を将来に継承」できるでしょうか?さらに、右最下図には、「聖徳記念絵画館を中心とした広大な眺め」「神宮外苑の豊かな緑で包まれた広大な眺めを保全」と謳われています。
このように、神宮外苑地区のバイブルともいえる東京都の「まちづくり指針」に記されていること、また神宮外苑地区における再開発等促進区を定める地区計画にも「いちょう並木から明治神宮聖徳記念絵画館へのビスタ景を保全しつつ、スポーツ交流機能の導入を図り、地区の歴史や創建趣旨を継承した明治神宮聖徳記念絵画館の前景となる広場を整備する。」等の創建趣旨を継承することや絵画館の前景となる広場を整備すること等が謳われています。
このように見てきますと、暫定計画の見直しは必須であり、広場全体を占め、広場の広大な空間を分断する計画自体にも見直しが必要でないかと思われてきます。
図 (仮称)聖徳記念絵画館前整備事業暫定計画図(左図)
【参考】新宿区景観まちづくり審議会 ページID:000002153 https://www.city.shinjuku.lg.jp/shingi/index44.html
第82回審議会 ページID:000081192 https://www.city.shinjuku.lg.jp/kusei/keikan01_000001_00081.html
資料:【報告2】(仮称)聖徳記念絵画館前整備事業[報告2]資料2026.2.12
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000448318.pdf
議事録: https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000451466.pdf
第72回審議会 ページID:000063192 https://www.city.shinjuku.lg.jp/kusei/keikan01_002221_00018.html
資料:【報告1】(仮称)神宮外苑地区再開発事業/(仮称)聖徳記念絵画館前整備事業資料 2021.10.28
https://www.city https://www..shinjuku.lg.jp/content/000299946.pdf
議事録: https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000330994.pdf
なお、72回については、外苑及び周辺地区全般的な景観の考え方が整理されています。